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なんの予備知識を持たずとも、眺めた瞬間にマセラティだとわかる。
獰猛な印象すら受ける大きく口を開けたフロントマスクは、マセラティ伝統の造形であるし、フェンダーをまろやかに隆起させるなど、全体にラウンドしたフォルムであるところもマセラティらしい。
Cピラーに貼られたサエッタロゴやフロントフェンターの3連エアホールを見ずとも、もちろんフロントにまわってグリルに埋め込まれたトライデントのエンブレムで確認せずとも、同社初めてのSUVだというのに、正真正銘マセラティであるところが心地いい。
しかも、体躯は堂々としている。かなりの大柄だ。サイドから眺めると、ルーフはリアに流れるに従ってなだらかに下げられている。SUVでありながらクーペスタイルなのだ。それが錯覚を誘っているのかもしれないのだが、いざ乗り込もうとするとその巨大さに驚かされたのである。
それもそのはず、お洒落な雰囲気とラグジャリーな印象という点でイメージが重なるジャガーFペースやポルシェ・カイエンなどと比較すると、一回り大きいのだ。レンジローバーと同等の車格なのである。
だから、乗り込みも、クロスカントリー系の本格SUVのように、両手をどこかにかけて、よじ登るような印象を受けた。都会を優雅に闊歩するだけのアーバンSUVなのだろうと舐めていると、それとは異なる趣に圧倒させられたのである。
そう、レヴァンテはお洒落一辺倒な軟弱SUVとは一線を画す。そういえばレヴァンテは、スポーツカーメーカーたるマセラティの作品なのだ。あらためてそう思った。
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【試乗記】マセラティ レヴァンテ、大柄な体躯に秘められたDNAは、まぎれもなくスポーツカーの熱い血潮なのだ:木下隆之 originally appeared on Autoblog Japan on Sun, 23 Apr 2017 04:00:00 EDT. Please see our terms for use of feeds.
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