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ジオランダーH/T G056は中・大型4×4・SUV向けのオンロード向けタイヤだ。H/T派ハイウエーテレーン...高速走行重視のタイヤ。従来からオンロードや高速走行向けのタイヤだったわけだが、最近では世界的にシティユースをターゲットとしたクロスオーバーやSUVが増えている。これは中・大型車両でも同様。ジオランダーH/T G056は、そうしたSUVの動向に合わせて開発。トレッドデザインを見ても分かるように、思い切ってオンロード向けに振ったキャラクターとなっている。


性能的にも、オンロードでの耐摩耗性・耐久性・快適性・ハンドリング性能を重視して作られている。といっても完全なオンロードタイヤとは異なり、M+S規格であるため、ある程度ラフロードや雪道での走破性にも配慮させたデザインとなっている。

トレッドパターンは、縦溝を主体にしたリブデザイン。ただし、4本の縦溝は溝側面をジグザグにした「ジグザグ・メイン4グルーブ」を採用。ラフロードや雪道でのトラクション性能を狙ったものとなっている。またリブデザインといっても完全なリブ構成ではなく、細目の横溝「マルチラググルーブ」が入れられ、ラフロードや雪道、ウエット路面でのトラクション性能の向上が図られている。


トレッドデザインでは、ほかにショルダーブロック部に「アダプティブショルダーブロック」と名付けられた、デザインを採用。横溝を縦溝に貫通させないことで通過騒音のノイズ低減を図るとともに、ショルダーブロックの偏摩耗を抑制したり、操縦性を高める効果がある。
また、ショルダーブロックに刻まれたサイプは3Dサイプとなっており、ウエット、スノー性能や操縦性向上に役立っている。


タイヤの構造では、オンロードの高速走行を想定しているため、タイヤのタガに相当するベルトに、ナイロンのフルベルトカバーを採用。またタイヤプロファイルを、従来のタイヤ=ジオランダーH/T G051と比べ縦長に設計。接地面構造に合わせたサイドウオール摂家によってハンドリング性能のレベルアップが図られている。

コンパウンドは「マルチコンビネーションコンパウンド」を新開発。摩耗に強いポリマーと転がり抵抗の良いポリマーをブレンドして配合。加えてカーボンとシリカの粒子サイズを象形化することで、ポリマーとの結びつきを強くし補強性を強化。耐摩耗性能を向上させている。
ウエット性能についても、シリカの効果によって低音域でもコンパウンドが柔軟になり、グリップ性能を高める働きがあるが、このシリカ系コンパウンドに、ヨコハマ独自の技術であるオレンジオイルを配合することで、よりミクロの柔軟性を増し、ウエット路面での路面との密着性が高まり、ウエットグリップ性能の向上につながっている。
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【試乗記】YOKOHAMA、不思議な快適さがある「ジオランダーH/T G056」:斉藤聡 originally appeared on Autoblog Japan on Sat, 27 Jun 2015 04:30:00 EST. Please see our terms for use of feeds.
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